耐久性にも優れた素材・木

木の快適性についてあれこれ述べてきましたが、ここでは木のもう一つの特性である耐久性に目を向けてみましょう。

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木は一見、コンクリートや鉄などの素材よりも弱いという印象があります。これは軽いとか燃えるという性質からきていることでしょう。
確かに木は、鉄やコンクリートに比べて軟らかいし、シロアリによってボロボロにされたりもします。しかし、耐久性という観点から木を見直してみると、意外に強い素材であることがわかります。

何度も書いていますが、日本には千年以上の年月を経てきた木造の建築物があります。また、一般の住宅でも百年以上実用に耐えてきた建物がいくつも残っています。昭和30年代に建てられたコンクリートづくりの公団住宅などはすでに老朽化して、いたるところで建て替えの工事が始まっています。阪神淡路大震災での高速道路の崩壊は記憶に新しいことでしょう。つまり、住宅という建築物でいえば、木が本来持っているはずの高い耐久性能を引き出せれば、コンクリートや鉄筋の家よりも耐久性の高い家がつくれるはずです。

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日本に「木の家は弱いもの」と印象づけてしまったのは、高度経済成長期時代に行われた「とにかく数多くの家を建てよう」という政策が間違っていたのが原因だったといわれます。この時代の木造住宅は、もともと木が備えていた耐久性を損なうような仕組みになっていたのです。

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